福の樹便りFukunoki dayori
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2024年秋号「減塩」ではなく「減ナトリウム」というはなし
「お塩」って毎日摂ってますか?お塩って血圧に良くないから悪いものって思っていませんか?
実は、「減塩」によって血圧が改善する方は、それほど多くないってご存知でしたか?「塩」は生き物に不可欠な成分の一つです。日々の暮らしに上手く塩を摂り入れることで今以上の健康を手に入れることもできるんですよ!今回はそんな「塩」について解説しますね。
「減塩」が健康のスタンダードになっている今、「塩」を悪者扱いしている方が多いです 実は、科学的にいうと塩に含まれる「ナトリウム」の摂り過ぎが原因になります 「ナトリウム」が血液中に多くなると、腎臓での貯水量が増えて、水圧が高くなり血圧に影響を及ぼすというのが「塩分過多=高血圧」のメカニズムなんですよ!
ではどうすれば良いかというと・・・「ナトリウム」を減らせば良いのです。一般的には「カリウム(K)やマグネシウム(Mg)」を摂るとナトリウムが排泄されやすくなるのですが、天然の食品は本来、ナトリウムとその他のミネラルがバランスよく含まれています。ですので、天然の未加工の食品を取っていただきたいのです
「添加物にもナトリウム」
ナトリウムを控えるために減塩していても、実は添加物にナトリウムが多く含まれていることがあります。
- グルタミン酸ナトリウム・・・うま味調味料、アミノ酸塩
- 亜硝酸ナトリウム・・・発色剤として肉加工食品に多く使われている
- 炭酸水素ナトリウム・・・ベーキングパウダーに多く使用されている
など例を挙げればまだまだありますが、知らず知らずのうちに摂っていませんか?
塩の話に戻りますが、「食塩相当量」という表記を見たことがありますか?
これは、100gあたりの塩化ナトリウム(通称:食塩)に換算したときの値になりますが、この数字が高いほど「ナトリウム量」が多く、低いほど「ナトリウム」が少なく、マグネシウムなどの「ミネラルが多い塩」になります。
今後、お塩を購入されるときはこの数値に注目してなるべく食塩相当量90g以下のものを選びましょう!ちなみに80g以下になるとミネラルは豊富ですが価格が倍以上高くなりますし、しっとり感が強くなりますよ!サラサラにしたいときはフライパンで乾煎りしてくださいね。