福の樹便りFukunoki dayori
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2022年春号解毒と漢方薬
今回は、解毒と漢方薬についてお伝えしたいと思います。
皆さんは、日頃「解毒」を意識していますか?
解毒といえば、「肝臓」での解毒作用が思い浮かぶと思いますが、他にも体にはいろいろな解毒方法を持ち合わせているんですよ!
漢方の治方には、「汗」「吐」「下」「和」「清」「温」「消」「補」という治方八方があります。 これらの治方はカラダの解毒作用を利用した治し方なんですよ。
「汗」は発汗させることで、リンパの中に入り込んだ毒素を出します。
「吐」は嘔吐することで毒素を出します。気持ち悪かったり吐いたりするとすぐに吐き気止めの薬とか飲みますが、吐いた方が治りが早いことも多々あります。アルコールの飲みすぎなんてそうですよね。
「下」は下すということですが、下剤を用いて大便から出したり、尿から出すことを意味します。
「和」は消化器の中で中和させて無毒化、「清」は血液中の毒性を無毒化したり炎症を取り除く、「温」は温めることで血流を良くし局所に滞った毒を取る、「消」は毒素を分解、「補」は解毒する力が低下している体の機能を助ける という意味があります。
これらを組み合わせることで効率よく解毒を促し、自然治癒力を引き出すのが漢方薬のチカラなんですよ!
最近、「カラダがすっきりしないな」とか「体調が思わしくないな・・・」という方は、毒素を溜め込んでいるかもしれません。漢方薬で解毒をしてみてはいかがでしょうか?