福の樹便りFukunoki dayori
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2021年 夏号その病気の意味とは?
今回は、「その病気の意味とは?」について漢方的視点からお伝えしたいと思います。
皆さんは、病気になった時「病気に感謝」したことはありますか?
「どうしてこんな時に病気になるの!」
「こんな病気さえなければ!」
「病気に打ち勝つぞ!」
「病気をやっつける!」なんて考えたりしていませんか?
東洋医学(東洋思想)の教えでは、「その人の生き方に間違いがあると病気になったり不運に遭ったりしますよ」というものがあります。要は「因果応報」っていう考え方ですね。「原因と結果の法則」です。
こういう話になるとスピリチュアル寄りのお話に聞こえますが、実は「心と体は表裏一体」とか漢方では「心身一如」という言葉も同じ意味で使われています。
つまり病気になった時、病気を恨むのではなく「自分自身を見つめなおす」ための時間を貰えた!と病気に感謝しないといけないんですね。だってそれが病気の役割だから・・・
カラダは言葉を話せません。なので「痛み」「痒み」「だるさ」「発疹」などといった「症状」でメッセージを送っているんですね。この症状を無視して症状を抑え込んだらどうなると思いますか?
もしお子さんの体調が悪くてそれを訴えていても、「うるさい!」といって口を塞いだらどうなりますか?もっと酷くなったり、悪化すると思いませんか?カラダも同じです。
「症状」だけ抑えて原因を無視し続ければ・・・もっと重い症状となって「気づいて!」というメッセージを送ってくると思います。
もし日頃から、体調がすぐれないのに無理をしている方、症状を抑えるだけで病気を治していない方、カラダからの「SOS」を無視していませんか?日頃からカラダとの対話が大切ですよ!