福の樹便りFukunoki dayori
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2020年 夏号マスクによる肌荒れ、それって○○かも?
新型コロナ騒動で外出時はマスク着用が当たり前のようになりましたね。 すれ違う車の中を見てもしっかり着けている方もみられるように、1日中着けっぱなしという方も多いことと思います。
最近のご相談で増えているのが肌荒れ、それもマスクの下だけが赤くなったりニキビのような吹き出物がでていたりしています。小鼻の周りや鼻の下、あごのラインに赤味やブツブツがマスクを外すと現れます。
皮膚科では、ニキビや吹き出物だったら抗菌剤、痒みだったらステロイド剤が決まったように処方され、「まずはこれ塗って様子を見てね」と言われて診察は終わります。しかし、これで治ればよいのですが治らないばかりか赤みが広がっている方が意外と多いように思います。
そのような場合、ニキビや湿疹ではなく「脂漏性皮膚炎」を疑った方が良いかも!脂漏性皮膚炎の原因はズバリ「皮膚のカビ」、これは常在菌の一種ですが「皮膚」がカビに対して抵抗力が落ち、炎症が引き起こされると「赤み」「腫れ」「化膿」が生じやすくなります。
では、この皮膚のカビに対する抵抗力を高めるには・・・実はスキンケアよりも大事なことがあります。それは、「腸内環境!!」これが出来ていないとスキンケアはただの自己満足でしかありません。
そこで、腸内環境を整えて免疫バランスが正常に機能するための方法をご紹介いたします。
① 食べ過ぎないこと・・・免疫力は空腹時が一番正常に機能するといわれています。常に満腹や空腹になる前に時間だからと食事をしていると免疫が正しく働かなくなってしまうんですよ。
② 砂糖を使ったものは控える・・・お砂糖は腸内環境を悪化させ血糖値も上げてしまいます。これにより免疫が暴走を起こすことがあります
③ 小麦製品・乳製品を控える・・・小麦グルテンやカゼインタンパクは腸粘膜を傷めて炎症やアレルギーの原因を生み出してしまいます。毎日食べないことをおススメします。
④ ビタミン・ミネラルを意識した食事管理をする・・・免疫力の原動力は栄養素です。カロリーではありません。食べる内容に気をつけましょう!
いかがでしょうか?漢方では「皮膚は内臓(腸)の鏡」といわれています。ついつい日常的にやってしまっていることが免疫の働きを邪魔している方も多いと思います。できることから正していきましょうね!