福の樹便りFukunoki dayori

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2017年 初夏号漢方の効果は糖質制限でアップ!?

前回は「配糖体」についてお伝えしましたが、糖質の過剰摂取によって漢方薬が効きにくくなるかも?というところで終わりました。今回はその続きです。

配糖体」とは「有効成分+糖」で出来ているというのが前回の説明でした。この糖を欲しくて腸内細菌は配糖体を分解するので人体には有効成分が吸収され薬効が出るんですね。でも、腸内細菌にも美味しいものを好む性質があります。イメージとしては口の中に入れた途端甘さが口いっぱいに広がる食べ物と100回噛まないと甘くならない食べ物だとどちらを食べたいですか?きっとすぐに甘さが広がる食べ物の方をまずは食べたいですよね。これと一緒です。

日頃から糖質を多く摂り過ぎていると小腸から吸収されなかった糖は腸内の悪玉菌やカビの菌のエサとなってしまいます。これにより悪玉菌が増えると善玉菌の勢力は抑えられてしまいます。ここに漢方薬が入ってきても漢方薬の配糖体を分解しようとはせず、目の前のすぐに美味しいと感じる糖質を食べてしまうんです。そうなれば、漢方薬の成分は腸から十分に吸収できずその結果、漢方の効果が落ちるということは明らかですよね。

漢方薬の服用が「食前 又は 食間」となっているのは、まさにこれを意味しているんですね。せっかく飲むからには効果が出て欲しいですもんね。漢方薬で少しでも早く効果を実感したい方は、しばらく糖質を控えめにすることをお勧めします!!

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