福の樹便りFukunoki dayori
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2016年 初夏号摂らないという食養生
体調を崩しているとき「何を食べたら?」「どんな栄養が必要なの?」とついつい考えてしまいがちです・・・
そんな時に思い出してほしいのが「食べない(摂らない)」という食養生です。動物が病気になると食事をせず動かず寝たりじっとしていますよね。あれが本来の動物の自然治癒の形なんですよ。
それに反して人間は食欲が無くても「食べないと元気が出ないよ」といって食べてしまう習慣があります。「食欲が無い」というのは病気なのでしょうか?「病気だから自然治癒力を高めるために食欲を抑えている」ということを忘れてしまっています。
最近の研究では「飢餓遺伝子」というものがあって飢餓状態になるほど細胞が活性化することが解ってきています。細胞の中にある「ミトコンドリア」というエネルギーを作り代謝の素となる器官も満腹時よりも空腹のときの方が活発に働きエネルギーを生み出してくれます。
お腹が空かないのに時間が来て食べている人、いつも満腹になるまで食べてしまう人はミトコンドリアの働きが落ちて代謝が衰えてしまいますよ。 体調を崩した時は、「空腹(食べない)」という栄養もあるということを是非知っていて下さい。