福の樹便りFukunoki dayori
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2015年 8月号四逆散
四逆散は4種類の生薬から構成されるシンプルな漢方処方の一つです。
配合生薬は「柴胡・芍薬・枳実・甘草」の4味で構成されていて、枳実の苦みがアクセントになっています。
効能効果は「胸腹部に重苦しさがあるような場合の次の諸症:胃炎、胃痛、腹痛」で、ストレスや緊張などで、胸から腹部にかけて苦しい感じや痛みがあれば試す価値がある漢方薬です。
枳実(きじつ)はセロトニン様作用があるといわれ、胃腸では蠕動運動を整える働き、神経系では精神の安定効果があります。柴胡にも抗ストレス作用や抗炎症作用がある生薬なので、この2つが組み合わされば、日頃緊張状態のカラダにリラックスをもたらし自然治癒力をひきだしてくれるんですよ!
ストレスで胃痛や胃酸過多でお悩みの方、胃薬だけでは解決できない方は四逆散料服用してみてはいかがでしょうか? (四逆湯という別の処方がありますのでお間違えの無いよう気をつけてくださいね)