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2015年7月[三黄瀉心湯]
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三黄瀉心湯は三種の黄色い生薬が心の働きを瀉する漢方薬という意味です。 配合生薬は「大黄・黄芩・黄連」の3味から構成された方剤ですがパッと見は茶色い生薬も入っていますが、これを煮出すと染物ができるくらいの黄色になります。

効能効果は「比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮、精神不安、便秘傾向のあるもの、高血圧によるのぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重、不眠、不安。鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症」と守備範囲がとても幅広いんですよ。

「比較的体力があり・・・」という文言は漢方薬特有の言い回しですが、「実証」タイプに用いる漢方薬ですよ。という意味なんですね。ですので、私はマラソンが苦手で・・・とかは関係ありません。

実証とは、身体の機能が病気と奮闘している状態です。身体が弱って負けそう・・・ではなく、体力を使って「負けるもんか!」と頑張っている。という意味です。ですから、何らかの病因があって身体の機能として病邪と対等に張り合っていることで、効能のような症状が現れているわけですからそれを助ける漢方薬なんです。

ちなみに、実証の反対は「虚証」です。病邪に負けて身体が悲鳴を上げている状態です。このような虚証タイプに実証向きの漢方薬を用いるとますます身体が弱ってしまいますので使用の際は見極めることが肝心です。

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