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2015年5月[辛夷清肺湯]

白虎湯は東洋思想の西方の守護神である白虎の名前が入った漢方薬です。陰陽五行説では西(季節では秋、五臓では肺)を示し、金(金属や鉱物)の性質を表しています、金属は冷やっとするイメージから熱を冷ます漢方薬なので名づけられました。

効能効果は「のどの渇きとほてりのあるもの」となんとも漠然とした効能効果ではありますが、その分使用範囲は広く捉えることができます。

生薬は「知母・石膏・甘草・粳米」の4味から構成されたシンプルな処方ですが、ここに高麗人参を加えれば白虎加人参湯、桂枝(桂皮:シナモン)を加えれば白虎加桂枝湯になります。

最近話題に上りやすい「熱中症」、予防が大切なのは一番ですが熱中症後の後遺症に有効な漢方薬の一つです。その他にも、痛風の腫れに用いたり、真っ赤になった皮膚炎に用いたり、ほてりを伴う糖尿病症状に用いたり、舌が真っ赤で舌の感覚がおかしい方にも用います。 こうみると使用範囲の広さが解りますよね・・・

ただし、根本に冷えがある方には不向きですので代謝の低下している高齢者の方は使用に注意が必要かもしれません。

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