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2014年2月[当帰湯]

当帰(とうき)という生薬名が付く漢方処方といえば、当帰芍薬散や当帰飲子などが有名ですが、今回は当帰湯という処方についてのお話です。

この当帰湯は今から1500年ほど前に書かれた書物「千金方」に紹介されています。1500年前から使われている処方ってスゴイですよね!西洋薬で50年前に使われていた薬を今も治療に使っているか?っていったら使っていないですもんね・・・

構成生薬は、当帰・芍薬・半夏・厚朴・人参・桂皮・乾姜・黄耆・山椒・甘草の10種類からできています。 同じような名前の処方に当帰散(とうきさん)というものもありますので間違えないでくださいね!

効能効果は、「背中に寒冷を覚え、腹部膨満感や腹痛のあるもの」とされています。使用目標としては、冷えがあり、お腹にガスが溜まって胸やお腹、みぞおちや背中にかけて痛む場合に使います。原因がはっきりしないので「肋間神経痛」と診断されたり、狭心症の胸痛かと思ったら心臓に異常が無いという場合にも有効ですよ!また、この処方は「大建中湯」や「当帰建中湯」、「半夏厚朴湯」(ちょっと薬味不足)や「人参湯」の方意も含んでいるので、一つの処方で4つの効きめも期待できます。お腹が冷えやすくガスが溜まりやすい方、子宮が冷えて腸と癒着しやすい方、低体温で血色が悪い方、元気が無くカラダの芯から冷えがある方には使ってみる価値があるのではないでしょうか?

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