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2013年6月[生姜瀉心湯]
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瀉心湯という名前の処方で有名なものと言えば「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」という処方があります。

この生姜瀉心湯との違いは半夏瀉心湯に生姜を加えただけ(半夏・人参・黄芩・黄連・大棗・甘草・乾姜・生姜)なのですが、乾姜プラス生姜の組み合わせで脾胃を温める力が増強されているところが特徴です。(日本の漢方では、乾姜は生姜を蒸して乾燥させたもの、生姜は生の生姜を干したもので薬効に違いがあるとされており、薬局医薬品の漢方薬はこれを採用しています。)

効能効果は・・・ 「みぞおちの痞え、げっぷ、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、胃腸炎、口臭」 です。 実際には、胃粘膜の委縮があり胃カメラで胃粘膜が血の通っていない皮膚の様な色をしている場合に有効であったり、胸が痞えるような感じや胃のあたりが冷たく感じる不快感にも使って改善したケースがあります。また、半夏瀉心湯と同様に逆流性食道炎にも用いたりします。

黄連湯・甘草瀉心湯・生姜瀉心湯・半夏瀉心湯・小柴胡湯はベースがとてもよく似ている為それぞれの特徴を診断の中で捉える必要があります。自分に合った処方を見つけるためには自己判断だけでなく客観的に診断できることが大切ですよ。

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