マンスリーカンポー Back Number
2013年4月[甲字湯]

甲乙丙丁・・・・昔の1・2・3・4・・・みたいなものですが、甲字湯という漢方薬があります。ちなみに乙字湯は痔の漢方薬として有名な処方です。

甲字湯は、桂枝茯苓丸(桂枝・茯苓・芍薬・牡丹皮・桃仁)生姜甘草を加えた処方なんです。ですので、効能効果は肩こり・めまい・月経不順・月経困難・更年期障害・血の道症・しもやけ・シミ・頭重と瘀血(おけつ)の症状に効果があります。血流を改善して流れの滞りを改善してくれるので打撲や内出血の改善・傷口のケロイド予防にも使うことがあるんですよ。

桂枝茯苓丸は、脂溶性成分が多く含まれ水に溶けだしにくい性質があります。また、なんとか溶け出た脂溶性成分が胃もたれを起こしてまうこともあるんですね。そのため桂枝茯苓丸を敬遠される方がときどきみられます。 そこで、生姜と甘草の出番です。生姜が胃を温め、胃もたれや悪心を予防し、甘草の乳化作用と調和作用により、やさしくそして効率良く成分を溶かし出し吸収しやすくしてくれているんです。 油と水を一体にする「乳化」を昔のひとは経験から会得していたことがすごいですよね!

桂枝茯苓丸をのみたいけど胃腸に負担がないか心配・・・という方や、桂枝茯苓丸の味が苦手という方は、生姜と甘草の風味で胃腸にやさしく安心して服用できると思いますよ。

バックナンバー一覧へ
このページの先頭へ