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2013年3月[麦門冬湯]
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麦門冬湯という処方をご存知ですか?空咳が続くような時にしばしば用いられる漢方薬です。効能効果は「痰の切れにくい咳・気管支炎・気管支喘息」ですが、咳以外にもいろいろ使うことが出来るんですよ!

麦門冬湯は・・・麦門冬・半夏・粳米・人参・大棗・甘草の6種類から構成されている処方です。働きとしては、気道粘膜を潤し、過敏になっている気道を落ち着かせることで咳症状を改善するといわれています。

この「潤す」という効果を利用して、シェーングレン症候群の症状緩和に用いたり、お年寄りの口腔乾燥症(ドライマウス)に用いたりもされているんですよ。以前お寺の住職さんからのご相談で、「お経を読むときに声がかすれてしまう・・・」ということで、「麦門冬湯」を処方したら「良い声が出るようになった」と大変喜ばれたことがありました。また、詩吟をされている方にも同様に「声を張り上げる時にかすれたり咳が出そうになる」とのことで、大会前日と当日分の麦門冬湯を処方したところ、「大丈夫でした!」と喜びのお電話をいただいたこともあります。

この漢方薬の効果を存分に引き出すには、一気に飲み干さず口の中で、のどを拭うようにチビチビと飲みこむことなんです。 麦門冬湯は直接粘膜に触れることでの効果と、体内に吸収されてからの効果の2段階があるんですよ。味も甘くてまったりした感じなのでお子さんでも飲みやすいと思います。

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