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2012年11月[半夏瀉心湯]
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半夏瀉心湯といえば、胃炎の漢方と思いがちですが胃だけではなく食道や小腸・大腸と消化器官全体に用いることができる漢方処方です。体質や病状に合えば、難病といわれている潰瘍性大腸炎やクローン病の改善にも効果を発揮する優れモノなんですよ!

構成生薬は、半夏・黄芩・乾姜・人参・甘草・大棗・黄連の7種から成り立っています。ちなみに黄連を柴胡に替えると「小柴胡湯」という処方になります。(乾姜は生姜に変更ですが元は同じ生姜です)

効能効果は、悪心・嘔吐・急性慢性の胃腸カタル・発酵性下痢・消化不良・胃下垂・神経性胃炎・胃弱・二日酔い・げっぷ・胸やけ・口内炎・神経症です。

半夏瀉心湯の黄芩や黄連は清熱効果がありますので、炎症性の消化器疾患に向いています。清熱効果というと「身体を冷やさないか?」と心配される方もみえますが、乾姜や人参が程良く温めてくれるのでお腹を冷やし過ぎる心配はありません。また、人参・大棗・甘草が胃腸の元気を補ってくれるので弱った胃腸にはうれしいですね。

「飲む前に飲む!」なんてCMを耳にする季節になりますが、この漢方なら「飲む前に飲む」そして、「飲んだ後でも飲める」と一石二鳥の使える漢方なので便利な処方かもしれないですね。

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