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2012年10月[茯苓飲]

茯苓飲は、吐き気や胸やけがあり尿量減少するものの胃炎・胃アトニー・溜飲に効果がある漢方薬であると効能効果は謳っています。

構成生薬は茯苓・白朮・人参・生姜・蔯皮・枳実の6味が配合されています。茯苓・白朮は主に胃腸の水分代謝を正常に保ち余分な水気は利尿作用で排泄し、生姜で胃腸を温め腸にたまったガスを排泄させやすくしてくれます。人参は、胃腸に気を補い元気を回復させて蔯皮・枳実の柑橘系生薬が胃腸の蠕動運動を正常に導くことで様々な症状を改善してくれるんですね。

茯苓飲には、半夏を加えた「茯苓飲加半夏」や半夏厚朴湯を合わせた「茯苓飲合半夏厚朴湯」という処方もあり、応用しやすい漢方処方のひとつでもあるんですよ。 最近では、胃腸症状に限らず寝たきりの高齢者に用いることで「自立歩行や自分でトイレに行くことが出来るようになった報告」や「うつ病の改善事例」などいろいろな症状に効果があることが解ってきました。とはいうものの、病名=漢方処方ではなく、あくまでも症状や体質から「茯苓飲の証」であることが前提で選ぶ必要はありますけどね・・・。

また、むやみやたらに唾液が出てしまう方、唾液を呑み込み過ぎて気持ちが悪い方には効果が判りやすい漢方でもあります。胃や小腸の動きが悪く、鳩尾あたりが冷えているような感じがある方には市販の胃薬よりも早く効果が出るかもしれないですね。

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