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2012年9月[清心蓮子飲]
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清心蓮子飲は、排尿障害にしばしば使われている漢方薬ですが構成生薬の組合せからはいろいろな症状や体質に応用することができる処方なんですよ!

構成生薬は、麦門冬・茯苓・人参・車前子・黄芩・黄耆・甘草・蓮肉・地骨皮の9種類から出来ています。この処方の特徴は「益気滋陰」効果に優れています。益気とは、「気を補い益々元気にしていくよ」ということで、滋陰とは、「陰の気を補い潤いを与えますよ」ということなんです。

体内には「火」(加熱)と「水」(冷却)のバランスがとれることで健康を維持できる訳ですが、水(陰)が不足してくると相対的に火は健康な時と同じレベルであっても盛んに燃えている状態とみなされ、熱症状が現れやすくなります。

もしここで、燃えているからと火(陽)を消火するように抑えてしまうと陰陽両虚という状態に陥り活力そのものが無くなり生命力が弱ってしまいます。

そんなときにはこの処方なんです!水(陰)を補い火と水のバランスを均衡に保つようにすれば活力が行きわたる状態になるんです。体内の水が不足すると・・・からだは枯れてきてしまいます、どんな状態の方かわかりますか?

高齢になればなるほど全体的に乾いてきますよね!これこそ、陰の不足した状態です。口が乾く(口腔乾燥)、消化が悪い(消化液の不足)、糖尿病の初期、手足にほてり感を感じる、気が高ぶって眠れない、尿漏れや頻尿・残尿感、乳白色のおりものが多いなど、年齢とともに症状がいくつも重なって現れ出したら清心蓮子飲の出番かもしれませんよ!老化を予防する効果も期待できますので、体質に合えば継続して服用することをおすすめします。

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