マンスリーカンポー Back Number
2012年8月[大柴胡湯]

男性のメタボを改善する漢方と言えばこれ!と思われがちな大柴胡湯だったりしますが、精神的な疾患から自律神経や消化器系さらには痔疾患と身体の上から下まで幅広く対応できる頼れる漢方処方の一つなんですよ!

大柴胡湯の効能効果は・・・
胃部が硬く痞えて便秘し、胸や脇腹に圧迫感や痛みがあるもので、肩こり、耳鳴り、食欲減退などをともなうもの、高血圧、常習便秘、胃腸カタル と記載されています。(ちなみに胃腸カタルとは、げっぷ、胸やけ、胃部の不快感、圧迫感、もたれ、吐き気といった症状をもたらすもので、現代的には逆流性食道炎や胃酸過多と診断されることが多い

薬局製剤における効能効果は上記の通りですが、メーカー製造の大柴胡湯にはその他に「肥満症」と記載されているものもあり、これが独り歩きしていたりしているんですね~

構成生薬は柴胡・半夏・黄芩・芍薬・大棗・枳実・生姜・大黄の8味で成り立っています。

近年「枳実」が注目されており、セロトニンの働きを整える効果やダイエット効果が注目されています。まだまだ研究段階ではありますが、過去の有効症例からみても確かにセロトニンが関与している疾患が多いことからも期待ができそうです。  セロトニンは脳神経だけでなく消化器系にも分泌されること、大柴胡湯も精神神経系や小腸付近のトラブルに用いられることも多い漢方であることから、セロトニン分泌が関係しているのではと考えられています。 うつ病や不眠、過敏性腸症候群や過食症などに伴う症状があれば「大柴胡湯」を用いる価値はありそうですね。

バックナンバー一覧へ
このページの先頭へ