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2012年5月[葛根湯]
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葛根湯という処方は、風邪の時に一度は耳にしたことがある漢方薬かと思います。効能効果は、「感冒・鼻風邪・頭痛・肩こり・筋肉痛・手や肩の痛み」です。

実は、葛根湯の効果はそれだけではありません・・・・「葛根湯医者」というお医者さんをご存知でしょうか?落語に出てくるお医者さんのお話しなんですが、頭痛で訪れた患者さんに葛根湯・・・腹痛で訪れた患者さんにも葛根湯・・・付添いの暇を持て余している人にまで葛根湯・・・となんでも葛根湯・を処方してしまうお医者さんが登場します。

一般的には「やぶ医者」の代名詞として「葛根湯医者」と使われることが多いのですが、葛根湯の応用範囲を見てみると実はスゴ腕の医者だったのかもしれないのです。

葛根湯の構成生薬は、葛根・麻黄・桂枝(桂皮)・芍薬・大棗・生姜・甘草の7種類からできています。桂枝は頭痛やのぼせに効果がある生薬ですし、芍薬・甘草で胃の痛みや内臓や筋肉の痙攣に効果があります。また、麻黄・生姜でからだを温めて発汗を促し関節痛などの緩和にも用いられます。ついでに、麻黄はエフェドリンという成分を含んでいて咳止めにも用いられるのですが、交感神経を興奮させるので眠気覚ましの役割もあったりします・・・

風邪にも頭痛にも腹痛にも眠気に耐えている人にも葛根湯・・・知れば知るほど奥の深い処方の一つですね。

注意:麻黄に含まれるエフェドリンは血圧を上昇させる働きを持ち合わせていますので、高血圧の方は医師・薬剤師の指示に従って服用して下さい

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