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抑肝散という処方に陳皮と半夏を加えた処方なんですが、たった2種の生薬を加えただけで、適応範囲が数倍に広がるという組み合わせの妙が感じられる処方です。

抑肝散は肝の気の高ぶりを鎮める効果があり、小児の疳の虫や歯ぎしり、手足の震えなどに使われており認知症による精神症状やパーキンソン症状にも応用されていたりしています。現代医学的にみると神経抑制伝達物質「GABA」に似たような働きがあるとも言われています。

この抑肝散に陳皮と半夏を加えると、気を鎮める効果に痰飲(体内の病的な水分)を取り除く効果が加わり、更に気の流れを改善し気持ちを上向きにする効果が現れるので応用範囲が広くなるんですね。

痰飲の症状としては、腹部動悸や息苦しい感じ、めまい(浮遊感)や頭痛など気になるけれども医者にかかるほどではないというようなものが現れやすくなります。もしこの痰飲の原因が、気の高ぶりを発散できず鬱々と体内に閉じ込めていたことが招いた場合、抑肝散ではなく抑肝散加陳皮半夏がベストチョイスといえますね。

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