マンスリーカンポー Back Number
« 2011年8月[黄連解毒湯] 2011年9月[黄耆建中湯] 2011年10月[十味敗毒湯] »

小建中湯という処方に黄耆という生薬を加えた処方なのですが、小建中湯よりもお子様や高齢の方には人気のある漢方処方です。

黄耆・桂枝・芍薬・大棗・生姜・甘草・膠飴の7種類から構成されていて、甘い味が特徴で、「建中」という名が付いているように「中=胃腸」を「建て直す」という意味があり、消化器系を元気にすることでさまざまな症状に対して効果を発揮します。

主な効能効果は、虚弱体質・病後の衰弱・寝汗とありますが、現代の臨床で使われている効能としては、小児では、夜泣きや夜尿症(おねしょ)アトピー性皮膚炎や消化器の発育不全などに使われています。また、成人でも過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、寝たきりの方の便秘改善や床ずれの治癒促進に用いられたりもします。

また、この処方の中には芍薬・甘草が配合されているので、「芍薬甘草湯」の方意も含んでいるため、こむら返りの予防効果も期待することができます。

小さいお子様から高齢の方まで幅広い方に用いられる漢方だけに、用法用量が正しければとても安全・安心な漢方処方です。

バックナンバー一覧へ
このページの先頭へ