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暑~いこの時期には、冷たく冷えたビールが一番!って方も多いことと思います。もしこのビールが苦くなかったら、暑い時期でも一番になれると思いますか?

苦みには「熱を冷ます」という効果があると漢方では言われています。「苦い」という味覚は脳に伝わると、本能的に「毒だ早く排泄しろ!」という命令を臓器に出します。すると、肝臓や胃腸、すい臓、胆のうが働き出して、消化液が分泌され、胃腸が動き始めます。また、肝臓では毒素分解の機能が促進されます。

これら一連の働きは自律神経の「副交感神経」が主に関わります。「副交感神経」はリラックスする時に優位になる神経で、「苦味」はある意味で強制的に副交感神経を働かせるとも言えます。

黄連解毒湯はいろいろな処方の中でもトップクラスの苦みが強い漢方処方です。効能効果は、鼻出血・不眠症・ノイローゼ・胃炎・どうきなどがあります。高血圧の体質改善として補助的に用いられることもしばしばです。解毒という名があるだけに肝機能障害でも効果を発揮しています。これらほとんどの症状が「交感神経」優位によって引き起こされる症状。そして、黄連解毒湯は苦くて「副交感神経」を優位にする処方。つまり、バランスをとることで、病気の改善をする処方なんですね。最近では苦みを抑えた漢方もありますが、この処方に関しては「苦味」で脳に働きかけ、「生薬の有効成分」でからだに働きかけることが一石二鳥で効果的です!

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