マンスリーカンポー Back Number
« 2011年5月[十全大補湯] 2011年6月[半夏厚朴湯] 2011年7月[清暑益気湯] »

この時期といえば「梅雨」が影響する気候ですね。

そんな、ジメジメした心や体をスッキリしてくれる漢方薬が<半夏厚朴湯>です。一般的には「のどの痞え感」が気になるときに使われることが多いのですが実はいろいろな使い方がある処方なんですよ!

構成生薬は半夏・茯苓・厚朴・蘇葉・生姜の5つから成る漢方薬で、その内の半夏・茯苓・生姜の3つは<小半夏加茯苓湯>という処方でもあります。この小半夏加茯苓湯は胃腸の過剰な水を取り除き、体内の水分バランスを整える働きがあるので、妊婦さんのつわりに使われることが多く、悪心・嘔吐に効く漢方なんです。そこに、紫蘇の葉とホウノキの樹皮である厚朴を加えたのがこの<半夏厚朴湯>という処方です。

紫蘇の葉と厚朴は気の流れを良くし、ジメジメした気分をスッキリしてくれる生薬なので<半夏厚朴湯>は「うつ傾向」や「神経症」にも使われます。また、気道や食道の粘液をスッキリしてくれる働きもあるので、喘息や嚥下困難といった症状にも対応が可能な処方なんですよ。

また、近年ではガン治療時の吐き気や嘔吐で気持ちまで沈みこんでしまうときの対症療法として利用されることも多いようです。漢方薬は「苦い」というイメージがありますが、このような吐き気や気持ち悪い時に用いる漢方薬はサッパリ味なので安心です。また、この処方は紫蘇の葉が配合されていますのでハーブティーのような風味もあって飲みやすいですよ。

バックナンバー一覧へ
このページの先頭へ